2016年2月27日土曜日

ニコの里帰り

20日から27日までの1週間、ニコが里帰りしていました。
トレーナーさんが、『ドッグスクールがお休みになるのでその間はトレーニングできないし、もしよかったら連れて帰ってもいいですよ』と言われるので、『じゃあ迎えに行きます!』と即答してました。

私たちもニコも嬉しくて大はしゃぎ!!
でもすぐに、ニコの様子が今までと違う!と感じるようになりました。
帰りの車の中、私たちが撫でようとすると体をこわばらせます。
視線を合わせようとせずに、明らかに警戒しているようです。
家に帰ってからも、頭をなでたり顔を触ったりしようとすると鼻の上にしわを寄せて唸ります。
挙句の果ては『触るな!』と言わんばかりに噛みついてくることもありました。
もうこれにはびっくり!!
わたしたちのニコとは別人、じゃなくて別犬のようです。

子犬のころからどこを触られても嫌がらないように、怒らないように躾けてきました。
口の中に手を入れても、耳掃除をしても、爪を切っても大丈夫でした。
子供たちが上に乗っても、抱きついても怒るどころか尻尾をブンブン振っていたのに・・・。
ニコが帰ってきた!という嬉しさのピークが、一気にショック状態のパニックです。
言葉が通じないので、ニコの考えている事も分からない。

トイレを覚えてからは失敗なんてなかったのに、トイレじゃないところで用を足すこと4回。
これは私たちへの嫌がらせか・・・?

次の日にトレーナーさんに電話して今の状況を伝えたけど、ちゃんとした答えも帰ってこないし。
『とりあえず唸ったり噛もうとしたら『NO!』と言ってハウスに入れてください』
と言う事だったので『ハウス』のコマンド(指示)を出しても、知らん顔!
『ボスの言う事は分かっているけど入りませんよ~』、みたいな感じです。

最初は、『大金を出してスクールに入れたのに、これは一体どういうことだ!?』と思いました。
でもよく考えると、ニコは自分がスクールに入りたくて入ったわけじゃなく、ある日突然車に乗せられて全然知らないところに連れて行かれ(1回は見学に来たけど)、『じゃあねニコ頑張るんだよ』と自分だけ置いて行かれ・・・。
知らない人と、知らない犬たちばかりの中でどんなに心細くて、不安だったんだろう・・・。
いつみんなに会えるんだろう、明日は迎えに来てくれるかな?と思っていたかもしれない。
1か月間大好きな家族とも会えず、新しい環境に慣れるのに必死だったんだと思います。

そう考えると、ニコの今の状況も理解できるようになりました。
人間の勝手で、ニコをスクールに入れてごめんよ!
そういう思いでニコに接していくうちに、徐々に唸ったり噛もうとすることもなくなってきました。

里帰り5日目には、ほぼ今までのニコと同じ感じになりました。
嬉しさや甘えたを体全体で表現してきます。
『ハウス』には頑として入らないけど、他の指示にはきちんと従います。
散歩もトレーニングの成果が見えてきました。
『ヒール』で横について歩き、散歩途中であちこちの匂いを嗅ぐこともなくなってきました。

今回の事でいろいろ考えさせられました。
犬のトレーニングはある程度は必要だと思います。
ニコみたいな大型犬はなおさら。
でもトレーニングすることは犬にとって環境が変わったり、大好きな家族と会えなかったりとすごいストレスにもなるんだと分かりました。
信頼関係が崩れてしまうくらいに・・・。
犬にもよると思うけど。
ニコの場合は室内飼いで四六時中誰かが一緒にいて、誰かの横でうたた寝して、みんなと一緒に寝て・・・とあまりにも親密すぎたから。


ニコのトレーニングについてはこれからも家族でいろいろ話し合って決めていこうと思います。

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